台風の後遺症:上海の定時到着率12.2%、アジア港湾混雑が削る年末の船腹
台風シーズンが終わっても、港湾の混乱は終わっていない。それどころか、混雑は数字の上で「世界的なイベント」に格上げされた。Linerlyticaの集計では10月初頭、世界の錨地にコンテナ船891隻が滞留。業界推計で約400万TEU、世界船隊の12.6%が港湾混雑に取り込まれ、ここ4年で最悪の水準だ。
震源地は東アジア。Sea-Intelligenceによれば8月のアジア港湾の定時到着率は32.2%、遅延船は平均7.28日遅れ。中国港湾は7月の35.8%から23.9%へ落ち込み、上海12.2%、寧波舟山16.9%と目を疑う数字が並ぶ。台風「サウデル」による閉鎖後、上海沖では約90隻が1週間以上の沖待ちを強いられた。シンガポールも42.6%から32.4%へ後退し、乗継貨物の遅延は2〜4週間が常態化。コロンボの中継混雑も深刻で、欧州側ではアントワープ、ロッテルダム、ハンブルクなどのヤード稼働率が高止まりしている。
船社の対応は減便だ。J.M. Rodgersの月報によると、10〜11月のアジア発米国向け航路では12〜15%の運航削減が決まり、米東岸のEmpire、Amberjack、Emerald、TP12各ループで欠航が集中する。需給の帰結は明確で、10月中旬の中国発米西岸スポットは約8,000ドル/FEU、米東岸は9,000ドル超を維持している。
ひとつだけ明るい例外がある。寧波舟山港だ。74隻次の動的調整(56隻次の変更寄港、18隻次の連続寄港)と港区横断の泊位調整で、10月9日時点の平均待機を約1日まで圧縮。9月の取扱量は前年比11.5%増の427万TEUで月間記録を更新した。同じ台風を受けてこの差が出る理由は、港湾と船社の情報共有と入港ペース管理にある。上海の待機船団が9月7日の129隻から28日の47隻へとゆっくり減ったのと対照的だ。
荷主への示唆は三つに絞れる。予約は2週間前から3〜4週間前へ。シンガポール・コロンボ経由の中継貨物は2週間の余裕を工程表に組み込む。運賃有効期限とディマレージ条項を書面で固める——新しい価格期間に持ち越されたコンテナは、遅延に加えて値上げまで被る。混雑は少なくとも12月まで続く見通しで、この窓は長くはないが短くもない。動くなら今だ。裕豊国際物流の欧州専線は主要船社と契約船腹を確保し、ロールオーバー時の代替案も用意している。詳しくは欧州専線ページ、または sales@ruixincargo.com まで。
出典:Sea-Intelligence、Portcast、Linerlytica、J.M. Rodgers、Dimerco、Oceanbridge の報道・データに基づく。
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