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チッタゴン港NCTの15年運営権がDP Worldへ——ハンガーストライキと延期、荷主が見るべき論点

2026-10-21

バングラデシュ最大の港が、貨量ではなく契約を巡って揺れている。10月8日午後、チッタゴン港湾局のモニルザマン総裁(海軍少将)とDP Worldのエッサ・カジム会長がダッカで契約を締結し、ニュー・ムーアリング・コンテナターミナル(NCT)の15年運営権がドバイのDP Worldに渡った。政府は「能力拡大・外資導入・効率化」を掲げるが、署名の数時間後には港湾ビル正門前で抗議行動が始まった。

抗議側の歩みは段階的だった。9月22日の人間の鎖、27日のデモ行進を経て、10月12日には港湾ワンストップサービスセンター前で100人超が象徴的ハンガーストライキを実施。「18日までに交渉が開かれなければ19日から断食死ストに入る」との6日間の最後通牒を突きつけた。要求は契約破棄にとどまらない。NCTとチッタゴン・コンテナターミナル(CCT)の雇用保障、欠員の補充、労働者・活動家15人への訴追取り下げ、そして秘密保持契約(NDA)の下で締結されたという契約内容の公開だ。

崖っぷちは、いったん回避された。18日、16人の代表団がダッカでラビウル・アラム海運相と会談し、省側から契約の説明と訴えへの対応約束を取り付けた。代表団は19日の断食死ストの「延期」を発表——タリク・ラーマン首相のチッタゴン訪問への配慮も理由に挙げた。ただし「中止」ではない。今後の行動は交渉の進展次第と明言されており、10月下旬が正念場となる。バングラデシュの港湾労働争議は、再開されれば荷役と内陸輸送へ即座に波及するのが通例だ。

荷主が押さえるべき数字

  • チッタゴン港はバングラデシュ対外貿易の92%以上を処理する。世界第2位の衣料品輸出国の喉元だ。
  • 現状のオペレーションは安定:Zencargoの10月20日更新で船舶平均待ちは約1.07日。ただしヤード密度75〜80%で、混乱への耐性は薄い。
  • コロンボの中継混雑は深刻、シンガポール経由の接続も2〜4週間遅れが常態化しており、チッタゴンが止まれば地域ネットワークに直撃する。

実務上の備えは三つ。年末商戦をにらむアパレル貨物は、遅延条項を見積・契約に今のうちに織り込む。10月下旬の交渉を追い、争議再開の兆候があればダッカ内陸コンテナデポ(ICD)経由の分流を検討する。コロンボ・シンガポール中継の貨物は中継脚の混雑も併せて監査する。裕豊国際物流の中東専線は湾岸ハブと南アジア中継の組み合わせに対応している。詳しくは中東専線ページ、または sales@ruixincargo.com まで。

出典:bdnews24、The Daily Star、Zencargo の報道に基づく。

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