カンタス貨物地上職が再び24時間スト、豪5空港で発送に余裕を
オーストラリア向けの航空貨物を手配するなら、今週はスケジュールに余裕を持たせたい。10月28日、カンタスの地上職・貨物取扱職数百人が同国5大空港で24時間のストライキに入った。輸送工組合(TWU)が主導する正当な産業行動で、終了時刻は空港ごとにずれている。シドニーとアデレードは29日午前4時59分、メルボルンは同9時59分、ブリスベンとパースは29日夕方6時59分まで。
対象となったのはQantas Ground Services(QGS)、Australian Air Express(AAE)、Qantas Airways(QAL)の3社に分かれて雇用されている地上職で、その仕事内容は荷主にとってかなり致命的だ。Qantas Freightの貨物取扱、オーストラリア郵便(Australia Post)の委託郵便物の仕分け、さらにシドニー空港での一部QantasLink地上業務を担っている。なお西シドニーの新空港における貨物業務は影響を受けていない。ストが終わる時刻も空港ごとに違うため、29日朝〜夕方の到着分から荷役の遅れが出る可能性がある。
影響の実態は「止まる」より「並ぶ」に近い。カンタスは28日午前9時時点で旅客便の遅延はないと説明し、貨物ターミナルは引き続き稼働、緊急性の高い貨物を優先処理する応急体制を敷いたとする。ただし顧客には影響期間中の追加処理時間を見込むよう勧めており、通関・引き渡しの前後で半日から1日程度のずれ込みは覚悟が必要になる。
争点は賃金と雇用形態だ。会社側はQGS企業協定案を直接従業員に提示し、2025年9月からの遡及賃上げ、協定期間中最大26%の賃上げ、より多くのフルタイム職とパートの保証時間を盛り込んだ。組合側は業界水準に見合う賃金と、3社に分割された雇用の一本化を求める。2020年に外部化された約1800人の地上職ポストは2025年に連邦裁判所で違法と認定され、カンタスは9000万豪ドルの罰金と1億2000万豪ドルの賠償を支払った経緯があり、2025年9月には貨物従業員の死亡事故でSafeWorkの調査が続いている。
荷主への実務的な示唆は次の通り。
- 11〜12月は豪州向け航空貨物の恒例のピーク。交渉が決裂すれば第3弾のストもあり得る前提で計画する。
- 緊急貨物はスト日程を避けて早期にブッキングし、代替便・代替空港をフォワーダー経由で確認しておく。
- 通常の補充輸送の一部は海上輸送へ振り替え、航空スペースは本当に急ぐ貨物に残す。
- TWUとカンタスの交渉報道を11月も継続的にウォッチする。投票済みの産業行動は比較的短期通告で再発動できる。
豪州向けFCL/LCLのリードタイム目安はオーストラリア専用線ページを参照。お問い合わせは sales@ruixincargo.com まで。
出典:Aviation Today / Region Canberra(PS News)/ SBS の報道による。
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