10月30日・欧州地中海港湾の共同行動:「たった1日」が船期を5日狂わせる理由
「1日のスト」という言葉をそのまま受け取ると、痛い目に遭う。港湾の世界では、1日の停止は3〜5日の船期遅れを意味する。バース(接岸)の窓は事前に確定していて、外れた船は列の最後尾に並び直す。再開後もヤードの滞留を捌く時間がかかる。だから10月30日は軽く見ないほうがいい。
行動を仕掛けるのは国際労組ネットワーク「Ports in Action」(世界労連=世界労働組合連盟が支援)。5月のイスタンブール会議が源流で、7月31日のイタリアUSBの呼びかけ時点では40港超、10月14日には10か国・11労組・50港超へ拡大した。要求は賃金・労働条件に加え、港湾の軍事利用反対と自動化による雇用削減への抵抗——荷種を選ばずクレーンが止まる点だけ覚えておけばいい。
参加の確度が高いのはイタリアとフランスだ。USBは港湾行動を全国総ストに結び付け、10月15日にローマでアンコーナ、チビタベッキア、ジェノバ、ジョイア・タウロ、リボルノ、ラベンナ、サレルノ、トリエステの8港を公表(21日の更新ではサレルノが消えた——名簿は流動的)。USB運輸部門は鉄道・道路・航空・タクシーの同日ストも登録しており、内陸輸送まで波及し得る。フランスCGT港湾・ドック組合は全国24時間ストを宣言、ル・アーブルやマルセイユ=フォスが対象。ギリシャのピレウス港労組も参加を採決済みで、バルカン・黒海方面の中継が揺れる。一方ドイツは、ver.diが10月6〜7日にZDSの3.4%賃上げ案を受諾したため、ハンブルクは12:30〜13:30の1時間集会のみ。北ドイツ6港・約1.1万人の無期限ストリスクはひとまず退いた。
問題は余力のなさだ。Kuehne+Nagelの10月初データでブレーマーハーフェンのヤード稼働率は約90%、ハンブルクは80〜85%。Sea-Intelligenceの推計では世界のコンテナ船腹の約8.5%が依然遅延に呑まれ、完全回復まで7〜10か月。アジア―欧州線は喜望峰回りからスエズへ戻ったばかりで、船社の組み替え余地は小さい。この窓は、長引く。
荷主がやるべきことは三つ。10月28日〜11月2日着の貨物のETAを全票点検。ジョイア・タウロ経由のトランシップは接続に2〜3日の余裕を。イタリア内陸のドラヤージュ・鉄道枠は仕向地代理店と今週中に押さえる。裕豊国際物流の欧州専線は地中海・北西欧の主要港をカバーし、到着窓の点検と寄港変更の代替案に対応する。詳細は欧州専線ページ、または sales@ruixincargo.com まで。
出典:浙江省貿促会の警報、Beckchoice、Ports Europe、Shipping Italy、USB/CGT各組合の公告に基づく。
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