シドニーの空貨物流が動く――西シドニー空港、11月1日から24時間運用へ
2026年11月1日、シドニーの空輸環境を決める2つの変更が同時に発効した。1つは連邦政府が同日を西シドニー国際空港(WSI、バジェリーズ・クリーク)の夜間発着開始日として官報に特定したこと。もう1つは、これまでキングスフォード・スミス空港(SYD)が23時から翌6時までの夜間飛行禁止時間帯に貨物機に与えてきた免除――貨物便、34,000kg以下の低騒音プロペラ機、同クラスの適合ジェット機――が同日をもって失効したことである。
WSI自体は新しい。旅客初便は10月25日のジェスターJQ362(ゴールドコースト行き)で、初日分の座席は45分で売り切れた。翌26日にはエア・ニュージーランドNZ165がオークランドから到着し、最初の国際便となった。貨物はさらに早く、24時間対応の貨物専用区域が7月27日から約3か月運用されており、この間にシドニー全体のエアカーゴ処理能力は約33%増えたとされる。つまり夜間貨物便の受け皿は、免除の失効前に用意されていたことになる。
規模と今後のネットワークは次の通り。
- 建設投資:連邦政府53億豪ドル、滑走路3.7km、A380対応
- 一期計画:年間旅客1,000万人、貨物180万トン設計(長期は2060年代に旅客8,200万人)
- 11月23日:シンガポール航空がシンガポール線を毎日運航で開設
- 2027年1月:ベトジェットがホーチミン市線、3月19日:フィジー航空がナンディ線
- 3月28日:カンタス就航、12月:カタール航空のドーハ線が予定
荷主側の実務対応は3点に要約できる。まず、オーストラリア東海岸向け航空貨物の予約時に、便がどちらの空港を使うかを必ず確認すること。両空港は数十km離れており、通関業者とトラック配送の商圏が異なるため、従来のシドニー経由のリードタイムをそのまま当てはめられない。次に、夜間制限のない発着枠はピークシーズンのスペース交渉材料になる。最後に、M12高速道路は開通済みだが空港への地下鉄延伸は2027年末で、初期のWSI経由貨物にはバッファを持たせたい。オーストラリア向けの輸送手段は、当社のオーストラリアライン案内も参照されたい。
出典:Australian Aviation、AviNews、AirPro News(The Guardian報道を引用)、オーストラリア基礎建設・運輸省の発表に基づく。
その他のニュース
出荷のご予定は?今すぐご相談を
スマート相談は数分で回答。正式な運賃は担当者が個別にお見積もりします。